2021年1月15日金曜日

レッドウィング、オイルドレザーのオイル抜きの様子(オロラセットポーテージ)

<石鹸水に油膜が浮いています>

レッドウィングのオイルドレザー(オロラセットポーテージ)の「オイル抜き丸洗い」の私なりの手順です。

使ったブーツはレッドウィング8166、オイリーでくたくたでべたべたの中古です。
今回はドブ漬けから乾燥までの作業内容です。ビフォーアフターなどは前回のブログ記事を参照してください。

使用した洗剤は弱酸性のビオレu、革に染み込んだオイルをできるだけ溶かし出すため、ドブ漬けで弱酸性のビオレuを溶かしたお湯(42℃設定)を使いました。
上の写真は初回ドブ漬け1時間後の様子です。1時間程度ならお湯の温度はぬるくなっている程度でした。この時はまだオイルは浮いてなく、茶色の汚れが染み出しています。
きれいなお湯にボディソープを溶かして2回目のドブ漬けをして一旦就寝しました。

3回目のボディソープドブ漬けお湯交換直前です。オイル以外の汚れはほとんど出なくなり、かなり厚さで油膜が浮いています。ここでボディソープによるドブ漬けは終了。

適当なスポンジと古い歯ブラシ、ビオレuを使って表面や内側に残っている見える汚れをできるだけきれいにこすり洗いです。

最後にボディソープなしの42℃のお湯だけで、石鹸成分を抜くことを意識したドブ漬けを1時間2セット行い、上の写真の状態までお湯がきれいになりました。漬けているお湯や水の汚れ具合でドブ漬けのやめ時を判断できると思います。

後は乾燥して終了です。タオルで外内の水滴をざっくり拭きとり、しわがしっかり伸びるように新聞紙をきつく詰め乾燥です。
定期的に新聞紙を交換しながら、乾燥中はほぼサーキュレーターの風を当てていました。

今回は半乾きでミンクオイルなどを塗布する必要がないほど、大量のオイルが入っていたブーツだったのでこれで作業は終わりですが、普通であれば石鹸水にドブ漬けして、何もしないで乾燥しきったら革がバリバリになる可能性が高いと思います。